レクチャーシリーズ2 きくちちきさんと一緒に作る手製絵本ワークショップ

開催日:2013年8月4日 14:00〜16:00

会場:三鷹ネットワーク大学

講師:きくちちき(絵本作家)

 


絵本作家 きくちちき さんと一緒に、“手製絵本”を作るワークショップを開催
しました。
きくちちき さんは、個展とともに発表される手製絵本で注目され、2012年「しろねこくろねこ」でデビュー。今最も注目される若手絵本作家のひとりです。

 

まずは、デビューまでのいきさつときくちさんが絵本作家になろうと思うきっかけとなった、100年前のフランスの絵本、M・ブーテ・ド・モンヴェルによる「LA FONTAINE」との出会いについてお話していただきました。

 

絵本を作りたいと思ったものの、絵本の作り方がわからなかったという、きくちさんが、まずはじめにしたのは、おはなしと絵を描いて、ファイルにまとめる事でした。そして、自分で作った手製絵本を個展の際に、発表しました。その手製絵本がきっかけとなり、「しろねこくろねこ」の編集者と出会います。

デビュー作「しろねこくろねこ」は、色彩と躍動感あふれる画面で、シンプルでやさしいストーリーが、心にじんわり響く1冊。外箱や布ばりの背表紙、手になじむ紙の質感など贅沢な作りで、きくちさんの絵本作りに対する思いが伝わって来る宝物のような作品です。

人との出会いを振り返り、「ぼくは、ラッキーでした。」と語ったきくちさん。

でも、「しろねこくろねこ」のような作品は、今の商業出版の世界では、希有な存在です。「この本を超えるのは、大変です。でも、いつか、この本を超える本が作りたいです。」と、控えめながら、確かな、目標を見据える表情で語ってくださいました。
(コーディネーター 梅澤尚子)

 

手製絵本作りに挑戦!

後半のワークショップは、きくちちきさんの手製絵本作りをちょっとだけ体験し、きくちさんの絵本作りを体感してみようというもの。

少ない時間の中、みなさん真剣に制作されて、それぞれすてきな絵本が出来上がったようです。