2015年

10月

25日

レクチャーシリーズ 10  作家を知るためのワークショップ絵本「きこえる?」の作者はいじまのぶひこさんと一緒につくる本

日時:2015年10月11日(日) 13:00~16:30
会場:三鷹市駅前コミュニティセンター
講師:はいじまのぶひこさん(造形作家・絵本作家)

 

今回の講師は、絵本『きこえる?』の作者はいじまのぶひこさん。

はいじまさんは、これまで現代美術の世界で作品を発表されてきました。

まずは、作品や展覧会の記録などこれまでの活動をスライドとともにご紹介いただきました。

「形が置いてあるだけで、(描かれていない周りの)いろいろなものを感じとれる」ご自身の作品を「今思えば、非常に絵本的」と振り返りました。

「現代絵画と絵本。やっていることは一緒。単にジャンルを変えただけ」

「仕切りをなくしたことで、やわらかく考えられるようになり、自由になれた」とお話ししてくださいました。

そして、ワークショップでは、それぞれが持ってきた材料をもとに、ちいさな本づくりをみんなで楽しみました。

 

新しい絵本の準備も進んでいるそうです。

はいじまさんの絵本の作り方を知って次回作がすごく楽しみになりました。

2015年

6月

28日

レクチャーシリーズ 9  茂田井武とミュゼ・モタイ

日時:2015年6月28日(日) 14:00~16:00
会場:三鷹ネットワーク大学
講師:広松由希子さん(ミュゼ・モタイ )


今回の講師は、絵本研究家の広松由希子さん。現在、フリーで絵本の文、評論、翻訳、展示企画など多方面で活躍する広松さんは、2012-15年ブックスタート選考委員、2010年ボローニャ展審査員、2013年ブラティスラヴァ国際審査員を務めるなど、国際的に活躍される絵本研究家です。三鷹市では、2006年より、みたか・子どもと絵本プロジェクト助言者として、ご指導いただいています。そんな広松さんの絵本研究のなかでも中心に位置する作家 茂田井武(1908-56)。その作品と人生についてのレクチャーと、広松さんが仕事の傍らでライフワークとして行なっているグループ活動「ミュ ゼ・モタイ」ついてご紹介いただきました。

「ミュ ゼ・モタイ」は、1956年に逝去した茂田井武の著作権が切れた2006年に次女の暦さんの呼びかけにより、スタート。展覧会、グッズ制作、webメディアなど、さまざまな形で「茂田井武に関する研究の推進と情報の発信」を行っています。特に、ユニークなのは、茂田井武のグッズと現在活躍する絵本作家やイラストレーターによるトリビュート作品の展示、販売を行う「マルシェ・モタイ」。オリジナルグッズは、茂田井武の絵が、もっと身近にみんなの手に残って欲しいと、メンバーが手弁当で制作を担当しているそうです。


この日、教室に登場した「マルシェ・モタイ」でも、現在活躍する作家によるトリビュート作品がずらりと並び、作家に茂田井ファンが多いことやこのプロジェウトを応援する作家が多いことを想像させました。

ミュ ゼ・モタイ http://www.y-poche.com/motai/

2015年

1月

25日

レクチャーシリーズ 8  世界の絵本が大集合!"ボローニャ・ブックフェア" 

日時:2015年1月25日(日)14:00〜16:00

会場:三鷹市協働センター

講師:板橋区立美術館副館長・女子美術大学非常勤講師 松岡希代子

 

今回の講師は、板橋区立美術館の松岡希代子さん。毎夏、ボローニャ国際絵本原画展をご担当され、毎年、現地イタリア ボローニャを訪問される松岡さんに、美術館での活動とブックフェアとボローニャの街について、お話していただきました。

 

毎年春にイタリア・ボローニャで開かれる児童書専門の国際見本市“ボローニャ・ブックフェア”には、版権売買のため世界中から出版社が集まります。このブックフェアにあわせて、リンドグレーン賞やアンデルセン賞といった、児童書関連の賞の発表や、国際会議、展覧会も開催されるため、ボローニャの街は名実ともに世界の絵本の中心地となります。加えて、あちこちで公認、非公認のイベントが開催されるというボローニャの街の様子をスライドでご紹介いただきました。

また「ボローニャ絵本原画展という現象」として、板橋区立美術館で開催してきたボローニャ国際絵本原画展の成り立ちと、世界で活躍する日本人作家をご紹介いただき、日本の絵本文化について考えました。

 

「ボローニャ絵本原画展」には、様々な人々の熱意と愛情と手間がかかっていました。続くものには、理由があります。今年も、板橋区立美術館の「ボローニャ絵本原画展」が楽しみになる大変白熱した講義でした。

2014年

12月

07日

レクチャー シリーズ7 パステル画でつくるクリスマスカード

日時:2014年12月7日(日)13:00〜16:30

会場:三鷹ネットワーク大学

講師:亀岡亜希子(絵本作家 )

 

“おとな絵本ラウンジ”の今年最後の新たなる挑戦は、作家を知るためのワークショップ。作家と一緒に手を動かすことで、もう一歩深く作家を知ろうという試みです。

第一弾の講師は、オコジョのタッチィシリーズが人気の亀岡亜希子さん。デビュー作『ねんにいちどのおきゃくさま』(文渓堂)が、クリスマスのおはなしだったことから、クリスマスにちなんだお仕事も多い亀岡さんとパステル画でクリスマスカード作りに挑戦しました。

 

この日の参加者は、全員女性(!)。女子会となったレクチャーは、和やかな楽しい時間となりました。

 

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2014年

11月

15日

Vol.13 わたしの好きな絵本(三鷹駅前まるごと絵本市)

日時:2014年11月15日(土)18:00〜20:00

会場:日本そば 味多香庵

 テーマ:「わたしの好きな絵本」

 

 三鷹駅前まるごと絵本市が開催中の三鷹の街に繰り出し、三鷹駅近く桜通りのお蕎麦屋さん“味多香庵”にて開催したトークラウンジは、絵本を肴においしいお蕎麦とお酒いただく大人限定のお楽しみ会。

味多香庵の店主おすすめの絵本「バーバ・ヤガー」(童話館出版)にちなんだ3品とおとな絵本ラウンジおすすめの絵本「キュウリの旅」(小学館)のピックルスの絵本市特別限定メニューをいただきながら、みんなのオススメ絵本を回し読みして楽しみました。

 

そば前(絵本市特別メニュー)

・竹炭入りそばチップスとそば味噌の黒いヒマワリ風

・スモークした塩豚と焼き九条葱のミルフィーユ バーバ・ヤガーの小屋仕立て

・赤いかぶのサラダ

 

・絵本「キュウリの旅」のレシピによるピックルス


おすすめ絵本

「バーバ・ヤガー」

「キュウリの旅」

 

2014年

10月

05日

Vol.12 おいしい絵本

ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。

日時:2014年10月5日(日)14:00−16:00

会場:三鷹ネットワーク大学

テーマ:「おいしい絵本」

 

 絵本に出てくるご馳走は、おにぎりやたまご、ホットケーキ、おべんとう、カレーライスなど、けして特別な料理ではなく、小さな子どもたちも日々食べている“ふつうのごはん”が多いことに気がつきます。

 

「最後の晩餐に食べたいものは?」という質問に、「おにぎり」のようなシンプルな食事を答える人が多いのに、似ているかもしれません。このテーマを設定してみて、「絵本は、個人的なものだ。」と改めて実感するそれぞれのストーリーがありました。

 

今回のセレクト10はコチラ!

 

ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。
ネットワーク大学の北山さんにおいしそうだと思う絵本選んでいただきました。

 

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2014年

9月

14日

Vol.11 おとなも楽しい赤ちゃん絵本

日時:2014年9月14日(日)14:00−16:00

会場:三鷹ネットワーク大学

テーマ:「おとなも楽しい赤ちゃん絵本」

 

0さいの赤ちゃんから楽しめる赤ちゃん絵本。

シンプルで、ストレートな内容は、おとなにも、楽しい、うれしいものがたくさんあります。

赤ちゃん絵本とカテゴライズされることで、大人が見逃しがちなこの分野。

改めて、目で、耳で、心で楽しむお気に入りを探しました。

 

今回のセレクト10はコチラ!

 

 

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2014年

8月

04日

レクチャー シリーズ6 絵本で出会う現代アート

日時:2014年8月3日(日)14:00〜16:00

会場:三鷹ネットワーク大学

講師:うらわ美術館 キュレーター 山田志麻子

 

 

現代アートというと「難しい。」「よくわからない。」「敷居が高い。」という印象をお持ちの方が多いようですが、子どもたちに人気のある絵本『もこ もこもこ』や『じゃりおじさん』など普段私たちが親しんでいる絵本の中には、時代の先端で活躍しているアーティストが手掛けた絵本があります。

そう絵本は、アート作品なのです。

今回は、絵本の身近で贅沢な楽しみを知っていたこうと、うらわ美術館 キュレーター山田志麻子さんに、絵本を窓口に、現代アートの作家、作品を紹介していただきました。

 ご紹介いただいたのは、元永定正、大竹伸朗、新宮晋、ブルーノ・ムナーリ、村山知義、島袋道浩、柏原えつとむの7人の作家。難しそうだと構えてしまいがちな現代アートも絵本から入ることで身近に感じ、絵本の新しい魅力を知ることができました。

最後に、「現代アートは、わからないことがおもしろい。1歩踏み込めば、おもしろい世界が見えて来るんです。」と語った山田さん。

この夏、絵本で、美術館で、現代アートの「わからない」を楽しんでみたいと思いました。

 

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2014年

7月

13日

Vol.10  アートな絵本

おとな絵本ラウンジが選ぶアートな絵本10選
おとな絵本ラウンジが選ぶアートな絵本10選

日時:2014年7月13日(日)14:00−16:00

会場:三鷹ネットワーク大学

テーマ:「アートな絵本」

 

現代アートというと「難しい。」「よくわからない。」と言われがちですが、子どもたちに人気の絵本「もこ もこもこ」(文研出版)の作者 元永定正は、60年代には、日本の前衛アートグループ“具体”の作家。「じゃりおじさん」(福音館書店)の大竹伸朗は、今まさに、国内外で活躍する現代アートの作家。じつは、現代アートと絵本は、太く繋がっているのです。

今回は、現代アートの世界で活躍する作家の作品を集めて、読み比べました。

アートの世界での仕事を背景に、絵本を読んでいくと作家の作品作りのコンセプトのベースがしっかりリンクしていることがわかります。

「作者が亡くなっても、絵本は現役で読まれ続け生き続けていることが不思議。」とは、参加のNさんの言葉。読んで、使って、楽しむ絵本だからこその感想ですね。

美術館にコレクションされる作品は歴史になりますが、人気のある絵本は、ずっと現役です!


今回のセレクト10はコチラ!

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2014年

6月

15日

Vol.9 物語のある科学絵本

「物語のある科学絵本」トーク風景

日時:2014年6月15日(日)14:00−16:00

場所:三鷹ネットワーク大学

テーマ:「物語のある科学絵本」

 

物語絵本のスタイルで、自然や科学の法則をストーリー(物語)とともに紹介する絵本は、科学が苦手という人にもオススメです。説明的な文章では、なかなか自分事として捉え難く遠い存在だった科学の事象も、物語られることで、グッと身近に感じたり、興味に繋がることがあります。

 

お話がしっかりしている本の中には、「この本、科学絵本だったんだ。」という驚きの声が上がる絵本もありました。松田素子さんのレクチャーで、絵本のリアリティと作家たちの観察眼と探究心について触れられていましたが、物語絵本の中にも、科学的な視点が存在します。

 

読者にとっては、科学絵本でも、物語絵本でも、どっちでもいいことなのですが、今まで、科学絵本というだけで知らなかった絵本があるかもしれません。

特に、おとなのみなさん。これを機会に、科学絵本読んでみてはいかがでしょうか?

 

セレクト10はコチラのページでご覧いただけます!

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2014年

5月

25日

レクチャー シリーズ5  編集者・松田素子と絵本の仕事

 

開催日:2014年5月25日 14:00〜16:00

会場:三鷹ネットワーク大学
講師:松田素子(編集者)

 

編集者として数多くの絵本を手がけてこられた松田素子さん。絵本制作の現場での編集者の仕事をエピソードを交えご紹介いただきました。

 

これまで若手作家を数多く発掘してきた松田さん。絵本が生まれる過程での作家とのやりとりを絵本のダミーなど資料の紹介を交えお話しいただきました。臨場感のあるお話は、作家の成長と本ができるまでの編集者の仕事を垣間みるようでした。

「宇宙には哲学がある」と語る松田さんと宇宙飛行士・毛利衛さんとの出会い。宮澤賢治の絵本シリーズ、まどみちおさんとの交流……。2時間の講義はあっという間。

 

松田さんの編集者としての絵本づくりに対する姿勢や覚悟、仕事人としての努力や決断、人柄や魅力に、圧倒されつつも様々に感じることのある白熱の講義でした。 

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2014年

4月

20日

vol.8 旅

開催日時:2014年4月20日(日) 14:00〜16:00

開催場所:三鷹ネットワーク大学

テーマ「旅」

 

G.W目前。季節も暖かくなって旅心が疼く今日この頃。

 

絵本で旅するをテーマに、アジア、アフリカ、ヨーロッパから、アナザ−ワールドまで、どこかへ旅立つためのとっておきの絵本を紹介。

「絵本のコトが知りたい。勉強したい。」という初参加者が目立つ4月でした。

 

今回から、おとな絵本ラウンジが選んだセレクト10を紹介するブックリスト付きワークシートをお配りしています。みなさまのオススメ絵本の情報を収集するオススメカードもご用意して、完全参加型プログラムを目指します。ぜひ、ご参加ください。

 

セレクト10はコチラのページでご覧いただけます!

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2014年

3月

16日

Vol. 7 三鷹市 星と森と絵本の家の本棚

星と森と絵本の家 谷口さんによるツアー
星と森と絵本の家 谷口さんによるツアー

今回は、おとな絵本ラウンジを主催する星と森と絵本の家で、絵本ツアーを開催しました。

開催中の展示 “見る・知る・感じる 絵本展「ほしと星座」” の見どころを展示秘話を交え展示担当スタッフの谷口さんより、ご紹介いただきました。

 

「説明的になりがちな天文学をどう身近に感じてもらうか。」をテーマに、「地上で夜空の星を見上げるとは、どういうことなのか?」という視点で作られた展示は、触ったり、覗いたり、考えたりと体感できる手作りの展示です。

天文学が身近でなかったという谷口さん。「星や月の運行が、時間の流れや季節感として生活の中に入り込んで来ると興味が湧いて来る。」と、絵本のセレクトにも、そうした視点を活かしているそうです。

 “見る・知る・感じる 絵本展「ほしと星座」”は、6月30日(月)まで。季節に併せてセレクトされる絵本や写真は随時変わっているそうなので、既にご覧になった方も、新しい絵本に出会えるかもしれません。ぜひ、足をお運びください。 

 

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2014年

2月

16日

レクチャーシリーズ4 知りたい!絵本屋さんの仕事 〜三鷹市 星と森と絵本の家の絵本選び〜

JR三鷹駅北口、玉川上水のほとりにあった“子どもの時間がある本屋 りとる”。

残念ながら、店舗は、2011年12月に閉店し、現在は、学校の図書室への外商を中心に営業を続ける“りとる”。代表 中野玲子さんをお迎えし、自身が目指す「子どもの時間がある本屋 」について伺いました。

絵本選びにおいて、「これこそはない。」という中野さん。

絵本を“手渡す”人の重要性。人を介在して、本の価値が変わること。本のことを語れる人がいて、本棚が活きること。だからこそ、絵本を好きな大人を増やそうと考えたという、子どもの本に対する熱い思いを語っていただきました。

また、後半は、三鷹市星と森と絵本の家 の築地館長にも参加していただき、星と森と絵本の家の絵本を事例に、絵本を紹介しました。

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2014年

1月

19日

Vol. 6 おとなが楽しむ神沢絵本

特製、ウーフのバースデーケーキ
特製、ウーフのバースデーケーキ

三鷹在住の児童文学作家・神沢利子さんを囲んで、90歳のお誕生日をお祝いしました。

 

神沢利子さんには、今だからこそ読みたい、読んでもらいたいのに、絶版で、現在は入手が困難な「やまねこぼうや」、「そりになったブナの木」の2冊と、はたこうしろうさんの絵でフレッシュに絵本化された新刊絵本「しあわせなワニくん かんちがい レストラン」(1月9日発売)を読んでいただきました。

90歳になった神沢利子さん。その声には、力強く張りがあり、自信と知性に満ちた語りといきいきとした笑顔で変わらず私たちを力づけてくれました。

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2013年

12月

08日

Vol. 5 忙しい年末年始!この時期だからこそ読みたい絵本

開催日時:2013年12月8日(日) 14:00〜16:00

開催場所:公会堂ホール棟の1階 第7会議室

テーマ「忙しい年末年始!この時期だからこそ読みたい絵本」

 

忙しい年末、トークラウンジの参加者もさすがに少なめ。

この時期だからこそ、時間を作ってでも読みたい絵本は、どんな絵本?

クリスマスの絵本や人生や生き方を振り返る絵本など、それぞれの視点でセレクトされた絵本は、様々。多様な個性や暮らしが現れる、視点豊かな会となりました。

 

■みんなのオススメ

「しあわせなふくろう オランダ民話」

ホイテーマ/文 チェレスチーノ・ピヤッチ/絵 おおつかゆうぞう/訳 

福音館書店

「クリスマスのまえのばん」

クレメント・クラーク ムア/文 ターシャ テューダー/絵  偕成社

※1980年初版のもの。

「ビロードのうさぎ」

マージェリィ・W.ビアンコ/原作 酒井駒子/絵・抄訳 ブロンズ新社 

「ぐりとぐらのおおそうじ」

なかがわりえこ/文 やまわきゆりこ/絵 福音館書店 

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2013年

11月

24日

レクチャーシリーズ3 tupera tupera のなりきりお面ワークショップ ~ミタカジン編~【三鷹駅前まるごと絵本市 出張企画】

ずらりと並んだかお・かお・かお。

“三鷹駅前まるごと絵本市”のオープニングイベントとして、三鷹市恊働センターで開催されたtupera tupera(ツペラ ツペラ)のなりきりお面ワークショップでの1枚。

 

楽しそうでしょ? 

楽しかったんですよ。ものすごく。

 

絵本「やさいさん」(学研)、「しろくまのパンツ」(ブロンズ新社)などで知られる tupera tuperaは、ここ三鷹で結成されたユニット。三鷹では、初となるワークショップは、参加者、総勢115人の大イベントとなりました!

 

制作したのは“ ミタカジン” のお面。「おしごと」「せいかく」「とくちょう」の3 つのキーワードを選んで、参加したそれぞれが想像した“ ミタカジン” を作りました。 完成後、出来上がったお面をかぶって自己紹介する発表会では、それぞれのキーワードやイメージしたものを聞いて、感心したり、驚いたり。

 

大人になると、いつも同じ社会の中で、似たような考えの人たちばかりで固まってしまうことも多いもの。多様な考えやアイデアの存在に気づく、絶好の機会でありました。

 

「スタッフも、一緒に楽しむべし!」とのtupera tuperaからの指令のもと、スタッフも、一緒に、楽しませていただきました。無心に、創作する喜び。人と共有する楽しさ。久しぶりに、満喫しました。

 

tupera tuperaさん、ありがとうございました! 感謝です。

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2013年

11月

10日

トークラウンジの会場 C-Café

トークラウンジの会場に使わせていただいているC-Caféさんをご紹介します。

三鷹市役所敷地内 公会堂さんさんかん2FにあるC-Café。

 

誰もがいつまでも働くことの出来る場を目指し、高齢者・障害者・自立に悩む若者が共に運営するみたかの地域食堂。

無添加天然調味料を使用した惣菜や地域の野菜などを使用したサラダなど、身体に優しい自然派カフェごはんをいただくことができます。

 

大きな窓からは、光が差し込む明るく広々とした店内は、絵本をゆっくり読むことができるくつろいだ空間。トークラウンジ開催時には、たくさん絵本を広げて、店内の他のお客さまにも自由に読んでいただいています。

 

お母さんについて来た子どもたちには、畳スペースで、自由に絵本を読んでもらっています。

 

次回、12月8日(日)のトークラウンジも、C-caféでの開催です。

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2013年

10月

20日

Vol.4 tupera tupera(ツペラ ツペラ)大研究!

開催日2013年10月20日(日) 14:00 - 16:00
会場:みたか地域食堂C-Cafe
テーマ:「tupera tupera(ツペラ ツペラ)大研究!」

パンパカパーン!来る11月24日(日)、“三鷹駅前まるごと絵本市”のオープニングを飾るイベントとして、おとな絵本ラウンジで、絵本作家 tupera tuperaのワークショップを開催することが決定しました。
そこで、10月のトークラウンジは「tupera tupera大研究!」と題し、コドモからオトナまで、幅広いファンを持つ人 tupera tupera の絵本の魅力を大研究!
当日は、あいにくの大雨にもかかわらず、高校生の息子さんと予習の予習にと工作をしてきた強者から、tupera tuperaの絵本は未体験という方まで、じぇじぇじぇな時間となりました。

 

まずは、たくさんある絵本をそれぞれ読んで楽しむ時間。

その後、各自選んだ1冊について、好きなところ、面白かったところなど自由に話してみました。

 

最新作の「パンダ銭湯」は、シュールなおもしろさが、コドモたちにも受けそうと既に話題に。小さなコドモたちに人気の「やさいさん」や、アートとしての視点から人気だった「アニマルアルファベットサーカス」など個性溢れる作品の中でも、もっとも人気だったのは、「へび のみこんだ なに のみこんだ?」。

紙の質感やサイズ。モノトーンの画面に展開する貼り絵によるアートワークと、リズムのあるコトバとストリーで展開するこの作品は、コドモたちの支持も絶大とのこと。次を考えたくなる最後も秀逸です。

tupera tuperaの絵本は“見る”、”読む”だけでなく、“感じて”、”考える”絵本です。読み手が、その先を考えたくなる、何かやってみたくなる。みんなの想像力を刺激する絵本なのです。
夜が長いこの季節、ぜひ1度、tupera tuperaの絵本を“体験”してみてください。(わくわくして眠れなくなっても、責任は負いません。)

 

さて、11月は、ワークショップです。

現在、tupera tuperaのお二人が、みんなの“創作意欲を刺激する”ワークショップを企画中です。こちらは、おとなも、こども一緒に楽しめるワークショップです。お楽しみに!(詳細は、絵本市公式サイトで発表の予定です。すこし、お待ちくださいね。)

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2013年

9月

29日

Vol. 3 「街」

開催日:2013年9月29日(日) 14:00〜16:00

会場:みたか地域食堂C-Cafe
テーマ:「街」

この秋、絵本で街を盛り上げようというイベント“三鷹駅前まるごと絵本市”(11月24日〜30日)が、三鷹の街を舞台に開催されます。

今回は、この絵本市の連動企画として、絵本市の舞台となる「街」をテーマに絵本を紹介し合いました。

「街」というテーマで作品を探してみたところ、小さな子どもの日常を描いた作品から、環境問題や都市開発といった社会問題を扱った作品まで、さまざまな視点で描かれた物語絵本。地理や歴史、文化を紹介する絵本。地図や考現学といった知識を教える絵本などタイプも視点も規模も様々な絵本が集まりました。海外の作品も多く、絵本の多様性を感じたおもしろいテーマでした。

■みんなのオススメ
「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 」

 バージニア・リー・バートン/著 福音館書店

「坂の街のケーブルカーのメイベル 」バージニア・リー・バートン/著 童話館出版

「きりのなかのサーカス」 ブルーノ・ムナーリ/著 フレーベル館

「まちには いろんな かおが いて」佐々木マキ/著 福音館書店

「かさ」太田大八/著 文研出版

「妖怪横丁」広瀬克也/著 絵本館
  「町のけんきゅう―世界一のけんきゅう者になるために 」 

 岡本信也、岡本靖子/著  伊藤秀男/絵福音館書店 ほか。

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2013年

8月

04日

レクチャーシリーズ2 きくちちきさんと一緒に作る手製絵本ワークショップ

開催日:2013年8月4日 14:00〜16:00

会場:三鷹ネットワーク大学

講師:きくちちき(絵本作家)

 


絵本作家 きくちちき さんと一緒に、“手製絵本”を作るワークショップを開催
しました。
きくちちき さんは、個展とともに発表される手製絵本で注目され、2012年「しろねこくろねこ」でデビュー。今最も注目される若手絵本作家のひとりです。

 

まずは、デビューまでのいきさつときくちさんが絵本作家になろうと思うきっかけとなった、100年前のフランスの絵本、M・ブーテ・ド・モンヴェルによる「LA FONTAINE」との出会いについてお話していただきました。

 

絵本を作りたいと思ったものの、絵本の作り方がわからなかったという、きくちさんが、まずはじめにしたのは、おはなしと絵を描いて、ファイルにまとめる事でした。そして、自分で作った手製絵本を個展の際に、発表しました。その手製絵本がきっかけとなり、「しろねこくろねこ」の編集者と出会います。

デビュー作「しろねこくろねこ」は、色彩と躍動感あふれる画面で、シンプルでやさしいストーリーが、心にじんわり響く1冊。外箱や布ばりの背表紙、手になじむ紙の質感など贅沢な作りで、きくちさんの絵本作りに対する思いが伝わって来る宝物のような作品です。

人との出会いを振り返り、「ぼくは、ラッキーでした。」と語ったきくちさん。

でも、「しろねこくろねこ」のような作品は、今の商業出版の世界では、希有な存在です。「この本を超えるのは、大変です。でも、いつか、この本を超える本が作りたいです。」と、控えめながら、確かな、目標を見据える表情で語ってくださいました。
(コーディネーター 梅澤尚子)

 

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2013年

7月

21日

Vol.2 若手作家

開催日:2013年7月21日 14:00〜16:00

会場:みたか地域食堂C−Cafe

テーマ:私が今一番注目する若手作家

 

第2回のトークラウンジのテーマは「私が今一番注目する若手作家」。

上から目線!?いえいえ、絵本の今とこれからは、若手作家さんこそが、見せてくれるはず!ということで、今一番注目している若手絵本作家さんを紹介しあいました。

 

みんなのオススメは、石井聖岳さん、きくちちきさん、ヨシダケシンスケさん、tupera tuperaさん、みやこしあきこさん、シゲタサヤカさん…etc. 

 

ほとんどが物語絵本の作者である中、科学絵本でエントリーされたのが、「あさがお」(金の星社)の作者、荒井真紀さん。アサガオの一生の瞬間、瞬間を、細密な絵で、ドラマティックに描いた絵本は、“あさがお”観察にも、オススメの1冊とのこと。絵本の間口の広さを思い知る提案でした。

 

この夏読むべき絵本が、山積みとなる楽しい会でした。

 

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2013年

6月

23日

Vol. 1 宮沢賢治絵本

開催日:2013年6月23日 14:00〜16:00

会場:みたか地域食堂C−Cafe

テーマ:宮沢賢治絵本

 

絵本を味わいつくすトークラウンジ、第一回のテーマは「宮沢賢治絵本」。

東日本大震災以降、宮沢賢治の作品に注目が集っています。とくに、没後80年の今年は、各地で展覧会や読書会が開催され、ちょっとしたブームのようです。

 

“イーハトーブ”という理想郷を目指す独自の世界感で描かれた詩や物語は、これまで多くの芸術家たちに視覚的、聴覚的インスピレーションを与え、数々の絵本が出版されてきました。世代、性別を超えて愛され続ける「宮沢賢治絵本」の魅力に迫るべく、おすすめの絵本について語り合いました。

 

絵本は、それぞれの画家による1つの解釈。それぞれが新しい宮沢賢治作品です。並べてみるとそれぞれの個性がキラリッと光っています。
(コーディネーター 梅澤尚子)

 

 

みんなのオススメ

  • 赤羽末吉画「水仙月の四日」(福音館書店→創風社)
  • 赤羽末吉画「ひかりの素足」偕成社
  • 荒井良二画「オツベルと象」ミキハウス
  • 安藤徳香画「やまなし」福武書店
  • あきやまただし画「ふたごの星」岩崎書店
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2013年

5月

19日

レクチャーシリーズ1 小林敏也 ライフワーク「画本 宮沢賢治」& 幻燈会

開催日:2013年5月19日 14:00〜16:00

会場:三鷹ネットワーク大学

講師:小林敏也(イラストレーター)

絵本を深く知るレクチャーシリーズ、記念すべき第1回目を飾ったのは「画本 宮澤賢治シリーズ」をライフワークとする小林敏也さん。印刷の技術を駆使して、他にない挑戦的な絵本作りをしてきた小林さんの絵本づくりについてお話していただきました

 

小林さんが絵本作りをはじめた1980年頃は、まだ、今ほど印刷技術が高くなく、自分の描く絵と印刷された絵の再現性のギャップに落胆したそうです。

そこで生まれたのが、風合いのある紙に特色刷りという画本(えほん)シリーズのスタイルでした。銅版画のようにみえる画は、スクラッチという技法で描かれたもので、版を重ねて作るこの画本には、色つきの原画がありません。絵本こそが、作品、正真正銘の本物なのです。

スクラッチ…専用の特殊なボードを引っ掻いて描く技法


「作品を知るには、その作品そのものについて知ることよりも、作家について知る事の方がずっと重要だ。」とは、独自の審美眼で現代アートの一大コレクションを築いたハーブこと故ハーバート・ヴォーゲル氏の言葉。(映画「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」より)

まさに!小林さんの絵本は、人を楽しませたいという意欲、知恵と工夫を実現する技術、そしてなによりまじめで誠実な性格の賜物でした。
お話を伺って、改めて、小林さんの絵本をずっと大事にしてきた、自分が誇らしくなりました。

 

義後の幻燈は、読み手の鍵本恵子さんとの意気もぴったりで、絵本とはまた違う幻燈の魅力に引き込まれ、新たな楽しみの発見となりました。

ちなみに「幻燈といえどもひとつの立派な表現ジャンルなのだ。」と語る小林さんは、幻燈には、幻燈のためのしかけをしています。

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